「心身ともに健康でありたい」という言葉は、わたしたち人間ひとり一人の生き方の究極の姿を表す願いではないでしょうか。日々の生活を元気にさわやかに過ごすことができたら、どんなに素晴らしいことでしょう。
近頃の、私たちを取り巻く社会環境・生活環境の変化は、この願いをどんどん小さくしてしまっています。激しい急速な変化は、その対応に追われる私たちから、心の余裕を奪い、生活のゆとりをなくしていきます。そして、完全な車社会とテレビ・ビデオ・DVD・CD・ゲーム・パソコン・携帯電話などのIT機器に支配される生活は、私たちの毎日の中から「体を動かす」という場や機会を確実に減少させています。
このような中で、スポーツの持つさわやかさを取り入れた、誰でもできる生涯スポーツの普及振興の重要性はますます高まってきています。
また、子どもたちの生活にも大きな変化が見られます。最近の事件・ニュースが、それらを如実に物語っています。心にわだかまりのある子、仲間づくりの不得手な子、さらにはニートと呼ばれる若者たち等、学校だけでなく家庭や地域社会の教育力の充実が一層求められています。
このような現状の中で、潮来市が茨城県を通して、平成16年度に「財団法人日本体育協会」の「総合型地域スポーツクラブ育成支援指定クラブ」に認定されました。
この事業は、平成16年度から「財団法人日本体育協会」が文部科学省から委嘱を受けて行うもので、全国で約240クラブが指定を受け、21世紀の「生涯スポーツの新しい形」を求めて展開する事業として注目を集めているものです。
私たちは、「いきいきITAKOスポーツクラブ」を設立して、いつでも・だれでも・いくつになってもスポーツを楽しめる街を目指しながら、楽しい新しいスポーツ種目を考え、体を動かすことで健康年齢をいつまでも若く保ち、笑顔にあふれた生き甲斐のある地域社会づくりに寄与していきたいと考えています。
そして、体の健康だけではなく心の健康も考え、スポーツだけでなく文化的な活動にも取り組んでいく予定です。さまざまな活動を通して、世代間交流による青少年の健全育成、地域社会の教育力の再生に資することができたらと思います。
澄み切った青空の下、元気な子どもたちの歓声が響き、張り切った大人たちの笑い声が広がり、和やかなお年寄りたちの話し声が聞こえる、そんなすてきな一日を目指して、私たちは創意あるクラブ経営をしていきたいと考えます。